著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。主著『日本中枢の崩壊』『日本中枢の狂謀』(講談社)など。「シナプス 古賀茂明サロン」主催この記事の写真をすべて見る 稲田朋美防衛相が7月28日、ようやく辞任した。同日深夜、北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射したことで、自衛隊・防衛省のガバナンスが崩壊状況にある事態の深刻さが浮き彫りになるという、安倍政権にとって、ダメージをさらに大きくする状況となっている。 防衛省の特別防衛監察の報告書によって、南スーダンPKOに派遣された陸上自衛隊の日報が意図的に隠ぺいされたことはわかったが、それに稲田氏がどこまで