研究熱心なシャラメは傷つきやすい10代の若者を自然体で演じる Matt Winkelmeyer/GETTY IMAGES FOR SXSW <アカデミー賞4部門にノミネートされた今作で傷つきやすい青年の内面を見事に演じた、期待の新星ティモシー・シャメラの魅力に迫る> もうすぐ映画賞シーズン。覚えておくべき名前を1つ挙げるとしたら、ティモシー・シャラメ(22)だ。シャラメは17年、アカデミー賞受賞がささやかれる2つの作品に出演してブレイクを果たした。『レディ・バード』ではイカれたミュージシャンを熱演。『君の名前で僕を呼んで』の傷つきやすいエリオ・パールマン役では、アカデミー主演男優賞への期待が高まる。 『君の名前で僕を呼んで』は07年のアンドレ・アシマンの小説を映画化したイタリアを舞台にした切ないロマンス。17歳のエリオは夏の間同居することになった年上のアメリカ人青年オリバー(アーミー・ハマ