http://www.aljazeera.com/indepth/opinion/2016/11/russian-offensive-aleppo-161106114905738.html 朝、まず思い浮かべるのは、「今日はどのようにしてパンを手に入れようか」ということだ。ロシアの戦闘機が次の攻撃を仕掛ける間、私の頭を苦しめるのは、そんな問いかけだ。「今日はどのようにしてパンを手に入れようか」。 もしパンなしでの一日の生活を送りたくないのであれば、私は早朝5時に起きなければいけない。パン屋の前には大勢の人々が列を作っている。70日前にこの町が包囲されてから、このパン屋は週に3日、営業している。それぞれの家族が受け取れるのはパン5枚だけ。それも二日に一回だ。 特に攻撃もない一日であれば、6時までにはパンを受け取れるはずだ。パン屋に行列を作る人々は口々に同じことを叫ぶ。「私には子供が10人もい
繰り返し繰り返しアレッポでの報道を取り上げています。内容が重複する箇所が所々見られるかもしれませんが、世界のニュース、連日のようにアレッポでの戦況を報じています。昨日、アルジャジーラの記者JamesBayが国連の会場をあとにするシリアの国連大使BasharJaafariに質問を投げかけました。アレッポで2カ所の病院を爆撃しましたね?それに対して彼は鼻で笑ってそのまま通り過ぎていきます。 https://www.youtube.com/watch?v=s3qJMDKDhpQ こちらはアレッポ東部、反体制派地域のドローンによる空撮です。人影がちらほらと見られます。とても人が暮らす環境ではないことが一目瞭然で分かります。 https://www.theguardian.com/world/video/2016/sep/27/drone-footage-shows-scale-of-destruc
今月21日、アサド大統領がAPとのインタビューに応じました。そのAPがアサド大統領の発言の真偽を検証する記事を配信しました。以前、2015年2月、BBCのJeremyBowenが単独インタビューした際にはじっくりと彼の発言に耳を傾けましたが(http://t-sakuragi.com/?p=1901)、今回はこの記事にしか目を通していません。 https://apnews.com/2208a4c2eb384594af44ff49d158cfe7 アサド大統領が強調している点が三つ。一つ目はアレッポで住民を閉じ込めるような包囲網は築いていない。二つ目はアサド政権とロシアは支援物資を運ぶ車列を空爆していない。三つ目はアメリカ主導の有志連合がデリゾールで60人もの政府軍の兵士を空爆で殺害したのは偶然ではなく故意である。 二つ目の出来事に関してはアサド大統領は反体制派を非難すべきだ。空爆された場所
シリア情勢は複雑だと一般には言われています。確かにその通りなのですが、民衆蜂起から現在に至るまで、時系列で物事を眺めていくと、それほど道に迷うことなく、すんなりと理解できます。ただ、2011年3月から現在までのシリアでのニュースを拾い集めるとなると、膨大な労力と時間が費やされます。仮に今、2016年9月、「シリアを勉強しよう!」と思った方がいるとしたら、それは大変な作業になります。2012年3月からシリア情勢を眺め続けている僕でも、何とか追いつけている状態です。息切れしてます。こんな記事を見かけたので、補足を交えて紹介したいと思います。 http://www.nytimes.com/2016/09/19/world/middleeast/syria-civil-war-bashar-al-assad-refugees-islamic-state.html 1 シリアで行われている戦争とは何
ここ最近のシリアでの大きな戦闘は二つあると思います。アレッポとマンビジです。2015年4月、コバニに訪れた際に、何人かの住民から「家族がマンビジでダーイシュに捕えられている」と聞きました。今回の作戦で彼らの家族は無事に解放されたのか気になります。 http://www.bbc.com/news/world-middle-east-36995759 マンビジはシリア北部の交通の要衝です。2年以上、イスラム国の強力な支配下に置かれていました。それが今回、クルド人(YPG、YPJ)主体のSDF(The Syria Democratic Forces )によってイスラム国から奪還されました。アメリカ率いる有志連合の空爆の援護を受けて、マンビジを包囲、イスラム国への投降を呼びかけたが拒絶、市街戦に突入し、先週の金曜から土曜、8割以上がSDFの支配下に置かれました。 http://www.kurdis
7月28日、ヌスラ戦線がアルカイダから決別し、新たな組織を立ち上げました。「Jabhat Fateh al-Sham, or “the Front for the Conquest of the Levant.”」。アラビア語だと「جبهة فتح الشام」。日本語だと「ジャブハ」が「戦線」、「ファトフ」が「征服」、「シャーム」が、、、ダマスカスを「アッシャーム」と言いますが、ここではシリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナを含めた地域の「シャーム」だから、「シャーム征服戦線」か「レバント征服戦線」ですか。頭文字を取って、「JFS」と記すことにします。ヌスラ戦線の最高司令官「Abu Mohammed al-Jolani」の素顔も公開されました。本名は「 Ahmed Hussein al-Shara」です。1984年生まれ、シリア南部のダラー出身です。 http://www.indep
Charles Listerからのシリアの分析記事になります。たまに批判されたり、誤りを指摘されたりしていますが、内戦に陥ったシリアを継続的に分析されている一人かと思います。僕も学ばせていただいています。 http://www.thedailybeast.com/articles/2016/07/06/al-qaeda-reaps-rewards-of-u-s-policy-failures-on-syria.html 戦争と外交とは密接な関係にあります。しかし、一方でシリアの現状を見れば、もはや話し合いから有意義な結果を導き出すこと、ましてや解決など望めません。アサド政権は敵対勢力を嘲るか殺戮すること以外には政治的な解決など考えていません。一方で、彼を支持する側の人間に対しては、彼の身の安全を確保するために命を危険にさらしてでも防衛させます。 にもかかわらず、アサド政権の生存に大きな利益
停戦以降、シリア各地で反政府デモが盛り上がりを見せました。民衆蜂起の熱気を彷彿とさせるような反政府集会です。しかし、イドリブ県ではこのデモを巡って、穏健派と呼ばれる自由シリア軍とアルカイダ系勢力であるヌスラ戦線が対立しました。僕もツイッターで軽く見ていた程度ですが、結構、現地では大きく揉めているようです。その詳細を見ていきたいと思います。 http://foreignpolicy.com/2016/03/29/the-syrian-revolution-against-al-qaeda-jabhat-al-nusra-fsa/ FSA(自由シリア軍)のDivision 13を率いるAhmed Saoud大佐はトルコの港湾都市であるイスケンデルンでインタビューに答えました。「デモは日を追うごとに規模は大きくなっていく。我々は1週間ほどで町に戻り、アルカイダの野獣、ロバどもを町から追い出す」。
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