【モスクワ=遠藤良介】経済情勢の悪化が際だっているリトアニアで17日、任期満了に伴う大統領選の投票が行われ、無党派で出馬する同国出身の欧州委員(財政計画・予算担当)、ダリア・グリバウスカイテ氏(53)が最有力視されている。当選すればバルト三国初の女性大統領となる。ロイター通信によると、最近の世論調査では同氏が6割の支持率を得て他の6候補を引き離していた。リトアニアは今年の国内総生産(GDP)成長率がマイナス15%と予測されるなど世界的金融危機の直撃を受けており、1月には首都ビリニュスで経済政策に抗議するデモ隊が暴徒化した。