旅客機の失踪や撃墜など惨事が続くマレーシア航空で、今度は不祥事が発生した。搭乗に不安を訴えた女性客に、客室乗務員の男が、機上で性的暴行を加えたという。女性が携帯電話で撮影した証拠映像もあり、この男は到着地のフランスで現地警察に暴行の疑いで拘留されたが、女性は同航空会社側が被害の訴えを聞き入れなかったと怒りをあらわにしている。乗客の不安につけ込んだ男の卑劣な行為で、同航空の信頼回復への取り組みはさらに厳しさを増しそうだ。 被害を訴えたのは、オーストラリア西部パース在住で介護士のローラ・ブッシュニーさん(26)。豪テレビ局チャンネル・セブンの番組での証言によると、彼女は8月4日のクアラルンプール発パリ行きのMH20便に搭乗、出発前の機内で不安を訴えた。3月に北京へ向かった370便は失跡し、7月にはアムステルダム発の17便がウクライナ上空で撃墜されているためだ。 対応した客室乗務員のモハマド・ロ