クリックして拡大する岡村喬生さん演出の修正版「蝶々夫人」のリハーサルの様子=4日、イタリアのトッレデルラーゴ(プッチーニ・フェスティバル財団提供・共同) 長崎を舞台にした作曲家プッチーニのオペラ「蝶々夫人」における日本文化への誤解などを直した、日本人声楽家の岡村喬生さん演出による「修正版」が6日夜、イタリア中部トッレデルラーゴで開かれたプッチーニ・フェスティバルの野外劇場で上演され、詰め掛けた約2500人のファンを堪能させた。 岡村さんによると、これまで海外の公演では蝶々夫人のおじの僧侶がちょんまげ姿だったり、着物の襟の合わせが逆だったりすることがあった。このような誤りを正した上で、登場人物が座敷に上がるときには履物を脱いでそろえるなど、細部にわたり正しい日本文化の演出にこだわった。 岡村さんは「日本人役は日本人歌手に、外国人役は外国人歌手に極力演じさせるようにした」と話す。せりふに登場す