ずっと何かを待っていた それがたまたま将棋だった 僕はずっと何かを待ってたんだよね。僕は、非常に個人的な人間でしょ。昔から、自分の人生に、何か予期できないすばらしいことが起こったときに、すぐ飛び付ける体勢を作ってきた。そうしないと、「これは生涯の時だな」というのが目の前に通り過ぎるかもしれないじゃない。 利害相反みたいなのができる限りないようなポジションに自分を置きながら暮らしていないと、目の前に何かすばらしいものが出てきたときに飛び付けないというのがあるよね。 僕は、会社勤めをしていないし、自分の会社も大きくはしていないから、面白いことが起きたら全部飛び付ける。もし会社を大きくしたら、社員を養うことをファーストプライオリティにしながら生きて行かなくてはいけない。パリに将棋の観戦記を書きに行く機会が目の前に訪れても、それに飛び付くことができないじゃない(梅田さんは08年10月、フランス・パ
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