◆ニーズは高め 資料費が悩み あなたのまちは暮らしやすいですか――。県内の自治体のサービスを比較する新企画「比べてみれば」を始めます。第1弾は、市街地のにぎわいを取り戻す役割にも期待が集まる図書館を取りあげます。図書館事情から見えてきたものとは。 天井は高く、大きな窓から光が差し込む。ゆったりと座れるソファも。今月上旬、小学生と幼稚園の子ども2人を連れてきた岐阜市の主婦永椎(なが・しい)祥子さん(41)は「きれいで、明るいので来やすい。子ども向けの本がもっとあれば」と話す。 県図書館(岐阜市宇佐4丁目)は資料費にかけるお金は少ないが、利用者は多い。 県の図書館要覧によると、2010年度の図書費を含む資料費予算は2900万円で、全国47都道府県のなかで43位。開館当初の1997年度は資料費は1億円超、管理費も4億円超で、担当者は「全国で上位だったが、県の財政改革を受けて経費削減が進ん