【ロンドン=木村正人】英シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は7日、国際情勢に関する報告書「戦略概観2010」を発表した。この中で、中国海軍が領海を越えた作戦を頻繁に展開し、米国や東南アジア諸国を警戒させていると分析。中国の軍備拡張とその不透明さが脅威になるとの疑念が膨らんでいると指摘した。 報告書は、石油・天然ガスが豊富に埋蔵され、海上輸送の要衝でもある南シナ海で、中国海軍は核武装した潜水艦の配備数を増やして軍事的影響力を拡大させていると明記した。ベトナムやインドネシア、フィリピンなどの周辺国は中国が2002年に武力行使放棄と現状維持を約束した「行動宣言」を破って、再び南シナ海の領有権を主張することへの警戒心をあらわにしているという。 これに対し、ゲーツ米国防長官は今年6月、南シナ海で経済活動を行う米国や他国の企業に対する中国の恫(どう)喝(かつ)的な行動を牽(けん)制(せい)してい
東南アジアなどが軍備拡張を加速させている。領有権と海底資源の確保を理由に、周辺国が対立する南シナ海で高まる中国の軍事的脅威が背景だ。南シナ海は日本のシーレーン(海上交通路)と重なる上、南シナ海での地政学的影響は東シナ海にも及ぶだけに、日本は重視する必要がある。 東南アジア各国が5年で軍事費をほぼ倍増させた−と伝えたのは米紙ワシントン・ポスト。スウェーデンのシンクタンクによると、2005〜09年の5年間で、04年までの5年間に比べ、マレーシアで8倍、シンガポールで2倍、インドネシアで84%増だ。 パラセル(中国名・西沙)諸島でも中国と対峙(たいじ)するベトナムは、ロシア製戦闘機スホイ30を12機、キロ級潜水艦を6隻購入することを決めている。 ベトナムは米国との軍事・経済協力を急速に深めているが、中国側は「ベトナムは交戦も辞さない構えで、米国の力により中国を牽制(けんせい)する考えだ。しかし、
[シサク(クロアチア) 29日 ロイター] – クロアチア中部で29日、マグニチュード(M)6.4の地震が発生し、女児(12)を含む6人が死亡、20人以上が負傷した。 ドイツ地球科学研究センター(GFZ)によると、震源は首都ザグレブの南方50キロにあるペトリニャ付近で、震源の深さは10キロと推定されている。 揺れはオーストリアの首都ウィーンでも感じられたという。スロベニアは予防措置として原発の運転を停止した。 ペトリニャでは建物が倒壊し、がれきの下敷きになった生存者の救助活動が進められている。同市を訪れたプレンコビッチ首相は「軍が救助に当たっている。市民の安全を考え、一部地域を対象に避難命令を出さざるを得ない」と述べた。
菅代表再選の瞬間、15年3カ月ぶりに83円9銭まで円高が進んだ =14日午後、東京都港区の外為どっとコム(渡守麻衣撮影) 14日の民主党代表選で菅直人首相が小沢一郎前幹事長を大差で破って再選が決まった後、15年ぶりの円高水準をつけた東京外国為替市場で一時1ドル=83円10銭近辺まで円高ドル安が進んだ。 民主党代表選について外為市場には「財政支出拡大に前向きな小沢前幹事長が劣勢」との観測が広まり、「円買い」材料の一つとなっていた。結果が決まり、瞬間的にドルを売って、円を買う動きが強まったものとみられる。 前日に公表されたバーゼル銀行監督委員会の新たな自己資本比率規制の移行期間が予想より長かったことから欧州の金融不安が和らぎ、ユーロ高ドル安が進行したことも対円相場に影響し「円高の原因になった」(日興コーディアル証券)という。
中国政府が沖縄・尖閣諸島付近に「漁業監視船」を派遣したとの発表に対し、外務省は9日、駐日中国大使館と中国外務省に抗議した。ただ、日本政府は中国側の真意を測りかねており、「どういう意図があるのか分からない」(政府高官)と困惑している。 外務省幹部によると、日本側は今回の抗議の中で、中国漁船と海上保安庁巡視船の接触事件について、「中国政府は事件についてエスカレートさせないと言ってきた。しかし、今回の行為はエスカレートさせるものだ」と非難している。ただ、「公海上での行動であれば、何も言えない」(政府筋)という実情もあり、これ以上の強い態度には出られないようだ。 一方、官邸筋は、中国側の挑発行為がエスカレートしてくるとの見方には否定的で、「情勢を分析中だが、中国政府としても事態をエスカレートさせることは望んでいない。国内で弱腰批判を受けるのを警戒し、日本に対して筋を通している姿を見せるところに最大
棋士・羽生善治のお母さん ハツさん:2 高校入学、勧めたことを後悔2008年8月12日 印刷 ソーシャルブックマーク もう一度、ハツ(75)が善治(37)を育て直すとしたら……。 「高校にはやらないでしょうね。私らが行けといったから、あの子は、高校に入学することにしたんです」 中学3年でプロになった善治は、卒業と同時に都立富士森高校に入学した。将棋界にはむかしから「学歴無用論」があったが、家族らの「せめて高校ぐらい」という意見に従った結果だった。 * 高校生とプロ棋士生活の両立は困難を極めた。勝てば勝つほど対局が増え、学校に行けなくなる。善治にとっては理不尽なことだったろう。 たとえば、大阪で対局があった翌朝、善治は授業のため新幹線の始発で東京に戻ってくる。ハツはJR西八王子駅のホームで待っている。善治は出張用のかばんをハツに預け、代わりに学生かばんを受け取って、そのまま学校に向かう。 「
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