では、どうするんだ?(一昨日と昨日からの続きです)ということになるわけだが、まず簡単に言って「子供にウソをつくな、鼻先にニンジンをぶら下げるな」ということから始めなければならない。親が自らの経験を顧みるときに「合格してもその先に天国などなかった」ことは(ごく少数の人は例外として)間違いないはずである。それなら、「大学に合格したら天国だったぞ」「中学に合格したら天国だったぞ」などというウソを平気で言うべきではない。もちろん、子供を相手に「合格したって別にどうってことはない、その先にあるのは平凡な日常に過ぎない」などと真顔で語るとしたら、それもまたシュールな親子関係というしかなくて、あまり好ましいものには見えないだろうが、少なくとも、存在しないとわかっているものをいかにも存在するように言って子供をダマすのは、親でも教師でも、してはいけないことのNo.1である。 まず、教師や親の言っている「天国