■燃料はあるのに“オイルショック”が起きている9月20日ごろから始まった英国全土での“オイルショック”。市中のガソリンスタンドから石油が消える、というトラブル発生の端緒から1カ月以上がたつ。スタンドが機能しない原因は燃料がないからではない。運転手が足りずタンクローリーが走らないからだ。英国の求人情報サイトには「時給13.5〜17ポンド(2100〜2650円)」などと、最低賃金の2倍を上回る破格の報酬で運転手を募る求人が並ぶが、それでも人手不足の解消には程遠い状況にある。 今や、英国の市中からは一部の食料や薬品も次々と消え始めており、事態解消のめどは立っていない。 さしたる解決案が見つからない中、政府は「当分は軍のトラックに物資輸送を頼もう」という後ろ向きな解決策でクリスマスまでの小売業のかき入れ時をしのごうとしているが、はたしてこの窮地を切り抜けられるのだろうか。 ■ブレグジットと同時に他