かごに入った球を自ら取り出し、ノックバットを振る。男子部員たちは懸命に球を追いかけ、何度も飛びついてユニホームは土で汚れた。 テンポ良くノックをする八百津(岐阜)のマネジャー、赤星未来音(みきね、3年)は2015年に入学した。当時、野球部員はわずか5人。この年、赴任した監督の金子浩隆(42)の呼び掛けに応じた赤星ら新入生9人が加わり、休部中だった部は再スタートした。 半年間使われていなかったグラウンドは草だらけ。倉庫にはカビが生え、球が散乱していた。 部員たちは全員で草むしりに取りかかる。赤星ら3人のマネジャーは倉庫整理を任され、倉庫に散らばった球をノック用と打撃練習用に分け、革がめくれた球はテープで補修した。 御嵩町立向陽中学校時代、ソフトボール部で投手だった赤星は「即戦力」としての役割も求められた。監督はあえて赤星を打撃投手やノッカーに指名した。「マネジャーも一緒に戦っている」という思
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