志岐城*1落居之様子言上*2候、小西摂津守*3同前ニ相動*4砕手*5之由被聞召届候*6、無由断儀、尤ニ被思食候、次天草表儀、是又小西相談、無越度様可申付候、猶浅野弾正少弼*7可申候也、 十二月五日*8 (朱印) 加藤主計頭とのへ*9 (四、2830号) (書き下し文) 志岐城落居の様子言上候、小西摂津守同前に相動き手を砕くの由聞し召し届けられ候、由断なき儀、もっともに思し食され候、次いで天草表の儀、これまた小西相談じ、越度なきよう申し付くべく候、なお浅野弾正少弼申すべく候なり、 (大意) 志岐城を落としたとの報告、行長同様によく働き手を尽くしたこと確かに聞き届けた。油断ないこともっともである。次に天草表の件についてはこれも同様に行長とよく相談して行動するように。なお詳しくは浅野長吉が口頭で申す。 Fig.1 志岐城地形 GoogleMapより作成、図中の文言は「清正記」の志岐城の様子 Fi