(包紙ウハ書) 「 千石権兵衛尉とのへ*1 長宗我部弥三郎とのへ*2 」 豊後中ニ謀反人有之由、小早川*3・安国寺*4・黒田勘解由*5かたより註進候、何たる子細候哉*6、 一、豊後へ両人*7差遣候儀ハ国為在番*8、国中無別儀様にと被思食、数度之御書*9にも委細被仰遣候処ニ、豊後国をは不相固他国へ相動付而、其国ニ謀反人*10有之由候、豊後をさへ不取固、よ*11の国*12へ相動段無分別、中/\*13(闕字)御書にも難被述仰思召候事、 一、此上者聊尓なる無動*14、府内*15ニ成とも又ハよ*16の城に成共陣取手堅有之而、上方の人数可相待候義専要候事、 一、毛利右馬頭*17かたへも追〻被仰遣候間細〻*18可有註進候、人数被仰付候間、何方ニ籠城有之とも、可入合*19儀案之内ニ被思召候事、 一、其国之様子有様ニ一書を以可申上候、其次第ニ有御分別*20、諸事可被仰付候事、 一、無心元候間人数為先