高麗鷹*1二居・同馬一疋鞍置*2到来之、希有之仕立御感悦候、随而国主*3参洛之儀、依寒天不自由、来春為可召俱*4、其地滞留*5之段、長〻之辛労之至候、猶小西摂津守*6可申候也、 十二月廿八日*7 (花押) 宗対馬守とのへ*8 (四、2873号) (書き下し文) 高麗鷹二居・同馬一疋鞍置きこれ到来し、希有の仕立ご感悦に候、したがって国主参洛の儀、寒天により不自由、来春召し俱すべきため、その地滞留の段、長〻の辛労の至りに候、なお小西摂津守申すべく候なり、 (大意) 高麗鷹2居、鞍を置いた高麗馬1疋到着した。実に上質の出来映えで悦びに堪えない。朝鮮国王参洛の件、寒天により思うままに動けず、来春に彼をともなうためにその地に留まっていることご苦労なことである。なお、行長が口頭にて申すであろう。 対馬は朝鮮半島に近いこともあって、古くから交流が盛んだった。李氏朝鮮でハングル制定にも寄与した申叔舟が東ア