就端午*1之祝詞*2、御帷子*3二并数〻帷*4五十到来、被悦思食候、島津事初居城諸城相渡、捨身命中納言*5陣取*6江懸入候条、不被及是非、被成御赦免、薩州千台川*7太平寺*8ニ被立御馬候、猶石田治部少輔*9・木下半介*10可申聞候也、 五月五日*11(朱印) 上京 *12 惣中 (三、2178号) 為端午之祝儀(以下略) 五月五日(朱印) 下京 *13 惣中 (三、2179号) (書き下し文) 端午の祝詞について、御帷子二ならびに数〻帷五十到来し、悦び思し食され候、島津のこと居城をはじめ諸城相渡し、身命を捨て中納言陣取へ懸け入り候条、是非に及ばれず、御赦免なされ、薩州千台川太平寺に御馬立てられ候、なお石田治部少輔・木下半介申し聞くべく候なり、 端午の祝儀として(以下略) (大意) 端午の祝として帷子二つおよび様々な帳を五十お送り下り、悦びに堪えません。島津は居城をはじめ数々の出城を明け渡し