(包紙ウハ書) 「 松浦肥前守とのへ*1 」 将亦*2孔崔*3進上之儀、珍敷*4思召自愛*5候、并南蛮笠*6・象牙・猩々*7皮*8胴服*9、是又被悦思食候、以上、 三月十三日書状、今月廿六日到来候、抑九州之儀、対毛利*10・大友*11・島津*12、某々*13国分*14儀雖被仰付候、其方儀者先年書状等差上、懇被申越候之条、人質以下如御存分*15於進上者、進退*16之儀無別条様、各へ可被仰出候間、心安可存候、猶尾藤左衛門尉*17可申候也、 五月廿八日*18 (花押) 松浦肥前守とのへ (三、1897号) (書き下し文) 三月十三日書状、今月廿六日到来候、そもそも九州の儀、毛利・大友・島津に対し、某々国分の儀仰せ付けられ候といえども、その方儀は先年書状など差し上げ、ねんごろに申し越され候の条、人質以下御存分のごとく進上するにおいては、進退の儀別条なきよう、おのおのへ仰せ出さるべく候あいだ