小倉*1・香春*2之間道橋、百姓共召出、肝煎宮木長次郎*3相談、入念可相作候、又其方事、馬岳*4より七曲坂越*5、秋月*6通*7路次事候者、間之百姓共申付、奉行相付、早〻可作之候、不可由断候也、 秀吉御朱印 三月廿九日*8 片桐東市正とのへ*9 (三、2137号) (書き下し文) 小倉・香春のあいだの道橋、百姓ども召し出し、肝煎宮木長次郎相談じ、入念相作るべく候、またその方こと、馬岳より七曲坂越、秋月通路次ことそうらわば、あいだの百姓ども申し付け、奉行相付け、早〻これを作るべく候、由断すべからず候なり、 (大意) 小倉・香春間の道や橋、百姓たちを徴発し、肝煎である宮木豊盛とよく相談して入念に普請するように。またそなたは、馬が岳より七曲峠を経て秋月へ進むのなら、その道中の村々にすむ百姓たちに命じ、普請奉行を付け、早期に完成させない。くれぐれも油断のないように。 Fig.1 豊前国小倉・香春