和音の響きはその音楽の雰囲気を分析する重要な要素です。 長/短3和音のような明るい/悲しいといった響きから、ジャジーな和音の複雑で豊かな響きまで様々です。 このような和音の響きを計算機で分析する方法はいくつかあります。 今回は、和音がどのくらい協和的かを示すモデルとして知られている不協和度曲線を紹介します。 2つの純音の不協和度 倍音を考慮した不協和度曲線 3つ以上の音の不協和度の算出 まとめ 参考文献 2つの純音の不協和度 参考文献では、基本周波数がそれぞれ f1, f2 (f1<f2)である2つの純音の不協和度曲線は以下のように定義されています*1。 v12は2つの純音の音量 v1, v2から算出される値です。 そのため、v12の定義は v12=v1*v2 v12=0.5*(v1+v2) v12=(v1*v2)**0.5 などいろいろ考えられますが、参考文献では単純な積が使われています