トヨタ自動車は12日までに、電気自動車(EV)向けに次世代の「全固体電池」を2027(令和9)~28年に実用化する方針を明らかにした。約1500キロの航続距離や約10分での急速充電などEVの飛躍的な性能向上が可能になる見通し。また、独自の車載基本ソフト(OS)をベースに、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」に代表される生成AI技術の車載も検討する。次世代車の性能の核となる電池とソフトの双方で先進技術を投入し、市場での競争力を大幅に高める。 全固体電池は、電池を構成する正極材、負極材、電解質のうち、通常は液体の電解質に固体材料を使うため、液漏れなどの心配がなく、安全性や形状の自由度が高まる。繰り返し充電しても劣化が少なく、高容量・小型化など電池の基本性能を劇的に高められることから、実用化すれば自動車業界の勢力図を塗り替える「ゲームチェンジャー」になる技術とされる。 トヨタは、全固体電池の
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