初めまして、データチームの上月です。 今回はVASILYテックブログ初の論文紹介、テーマは 自己回帰型モデル(Autoregressive, AR)です。 はじめに VASILYではIQONの類似画像検索にAutoencoderを適用しています。 具体的にはアイテム画像で学習したAutoencoderの潜在変数を特徴量として類似画像検索を行っていますが、背景やモデルの影響を受けやすいなどの課題があります。 この問題は「潜在変数にどのような情報を持たせるか」を調整することで解決できる可能性が高く、潜在変数の分布にはdecoderの表現力が関係しています。 最近ではVAEのdecoderとしてRNNや自己回帰型モデルなどといった表現力のあるモデルを用いたり1、 decoderの後にPixelCNN2を追加することで潜在変数がもつ情報を目的にあったものにする例があります(PixelVAE3)。