■ウケる「辛口」海外開拓に本腰 アサヒビールの「スーパードライ」が英国でヒットを飛ばしている。2009年の販売数量見通しは30万ケース(1ケース=大瓶20本換算)となり、現地販売を開始した1995年の30倍に拡大するとみられる。キレのある味とスッキリした飲み口が、こってりした料理に合うとして、英国人にも受け入れられたためだ。少子高齢化で日本国内のビール類販売が縮小する中、海外市場の開拓を通じて業績成長につなげる狙いがある。 英国内でのスーパードライの製造販売は、提携先の英ビール大手、シェパード・ニームを通じて展開。アサヒは提携会社の運営するパブ向けに納入を拡大し、現在、英国内での「スーパードライ」のたるビールを扱う店舗数は、ロンドンやリバプールなどに500店と、04年に比べ50倍に急増した。現地のバーやパブで、ビールの味に対して厳しい英国人を「洗練されていてすっきりしている」と、うなら