BNPパリバOP優勝者のアンドレスク。去年は日本のITF25000に出場していた(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ) 毎年3月の声を聞くと、テニスファンや関係者たちの目は、一斉に北米へと向けられる。 いずれも“第5のグランドスラム”を自負するBNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンの2大会が、計4週間かけて、インディアンウェルズとマイアミの2都市で開催されるからだ。両大会ともに、青を基調とするコートに光と影のコントラストを描く、まばゆい陽光がシンボル。ゆえにこの2大会を制する快挙は、『サンシャイン・ダブル』と呼称される。 その陽の光が当たる場所の裏で、複数の下部大会が世界各地で開催されているのは、あまり知られていない事実かもしれない。日本国内に限っても、この4週間で横浜、西多摩、そして甲府の3都市で、ITF(国際テニス協会)主催の賞金総額25,000ドル女子大会が