薬局の店頭でしばしば遭遇する症状に耳鳴があります。厚生労働省の平成13年度国民生活基礎調査健康票では、何らかの気になる症状を持つものは40,552,000人で、このうち501,000人が気になる症状として耳鳴を上げています。一時的な耳鳴は、誰にでも起こり得ますが、長く続く耳鳴は不快なものです。精神的なストレスになれば悪循環でしょう。耳鳴は、何かの病気に随伴して起こる症状の一つといわれています。生活に支障がないようにコントロールするためには、原因となる病気を治療したり原因物質を究明し除去することが必要です。 耳鳴って? 耳鳴は、周囲に音源が無いにもかかわらず耳の中や頭蓋の中で音を感じる状態です。耳鳴の発生機序はまだ解明に至っていません。自覚的耳鳴と他覚的耳鳴に分けられます。