前年1991年シーズン、アラン・プロストとジャン・アレジというコンビを擁しながら1986年以来の未勝利となってしまったフェラーリ。シーズン終盤にはチームとプロストの確執が生じ、プロストはシーズン終了を待たずにチームを離脱してしまうという事態となった。 そして迎えた1992年シーズン。残留のアレジのチームメイトとして迎え入れられたのは、レイトンハウスで表彰台を獲得するなど活躍したイワン・カペリだった。カペリはフェラーリにとって、久々のイタリア人レギュラードライバーであり、大きな期待が集まった。 そのフェラーリが1992年用に開発したのがF92Aだ。このF92Aはスティーブ・ニコルズとジャン-クロード・ミジョーが開発を手掛けた1台。実に意欲的なマシンだと言えた。 ノーズは前年モデルの643よりもさらにハイノーズ化が進み、フロントウイングはその先端に吊り下げられるようになった。サイドポンツーンは
![美しきF1マシン:まるで戦闘機。美しくも苦戦した、フェラーリF92A](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3f2cf4abc1c4ae371aecaa1439323337261a5124/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-6.motorsport.com%2Fimages%2Famp%2F68ynVaB0%2Fs6%2Fformula-1-brazilian-gp-1992-je-2.jpg)