ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがるキブ湖。そのユニークな地質的特徴により、湖深くに膨大な量の二酸化炭素とメタンガスが蓄積しており、湖岸に住む数百万人の命を危険にさらしている。(PHOTOGRAPH BY ROBIN HAMMOND, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがる緑豊かな渓谷にあるキブ湖は、見事な崖に囲まれている。湖上では漁師たちが小舟を浮かべ、歌に合わせて櫂(かい)を揃えて漕ぎながら、その日の食料を捕っている。だが、湖の深部は、そんなのどかさとは無縁の世界だ。 キブ湖は地質学的に特異な多層湖で、深い層は蓄積した二酸化炭素とメタンで飽和状態にある。このような湖は世界に3つしかない。残りの2つはカメルーンのニオス湖とマヌン湖で、どちらも過去50年の間に湖水爆発を起こして致死的なガスの雲を噴き上げ、人間や動物を窒息死させた。 1986
冬になると風邪やインフルエンザといった感染症が流行しますが、その理由には「ウイルスは低温で乾燥した環境で感染力が強くなるから」「ウイルスや細菌が拡散しやすい室内にとどまる時間が増えるから」といった説が挙げられています。ハーバード大学とノースイースタン大学のチームによる研究で「寒くなると鼻にある免疫機能が損なわれる」という新たな生物学的メカニズムが発見され、これが冬に感染症が増える理由かもしれないと研究者らが説明しました。 Cold exposure impairs extracellular vesicle swarm–mediated nasal antiviral immunity - Journal of Allergy and Clinical Immunology https://doi.org/10.1016/j.jaci.2022.09.037 Why Upper Respi
ポリゴンで表示された地形と美麗な衛星写真によって作り出されたバーチャル地球儀システムが「Google Earth」です。このGoogle Earthを使って、まだ誰も足を踏み入れたことのないような未開のジャングルを発見し、探検した人が登場し、話題となっています。 How Google Earth led a team of scientists to discover a rainforest on Mount Lico - The Verge https://www.theverge.com/2018/8/28/17770988/google-earth-mount-lico-discovery-secret-mozambique-rainforest-expedition 2017年2月、蝶の専門家で保存科学者のジュリアン・ベイリス氏はGoogle Earthでアフリカ・モザンビークに
東京における雷日数や真夏日等の日数の変化 東京における雷日数、真夏日(日最高気温30℃以上)の日数、猛暑日(日最高気温35℃以上)の日数、日最低気温25℃以上の日数のグラフです。 >> 雷日数 真夏日(日最高気温30℃以上) 猛暑日(日最高気温35℃以上) 日最低気温25℃以上 ○雷日数 ○真夏日(日最高気温30℃以上)の日数 ※ 図中緑破線は、観測場所が2014年12月に移転していることを示す。 ○猛暑日(日最高気温35℃以上)の日数 ※ 図中緑破線は、観測場所が2014年12月に移転していることを示す。 ○日最低気温25℃以上の日数 ※ 図中緑破線は、観測場所が2014年12月に移転していることを示す。
例年なら5月までには発生する台風が今年は6月10日になっても発生していない。1998年以来で、観測史上4番目の遅さ。台風が生まれるフィリピン近海に高気圧が張り出しているためだ。 台風は年平均で25.6個発生し、4月は0.6個、5月は1.1個と、例年は複数発生している。昨年は12カ月連続で発生したが、今年は発生がいまだにゼロだ。過去に発生が遅かったのは98年7月9日、73年7月2日、83年6月25日。今年は52年6月10日午前3時の記録を更新した。 気象庁によると1号の発生がずれ込んだ年の大半が、エルニーニョ現象がピークを迎えた翌年だった。現在、2014年に発生した同現象は終息したが、インド洋の海面水温が依然として高く積乱雲の発生が活発化。一方、フィリピン近海が高気圧に覆われ、積乱雲の発生が不活発で台風ができにくい。同庁は「熱帯の大気循環が変化している」(予報課)と説明する。 発生が遅
(CNN) 南極大陸で年々失われていく氷よりも、増えている氷の量の方が多いとの研究結果を、米航空宇宙局(NASA)のチームがこのほど発表した。事実ならば、南極氷床の融解が海面上昇につながっているという従来の説は覆される。 NASAのチームは南極氷床の高さを人工衛星から計測したデータを調べ、その変化の様子から結論を導き出した。 南極大陸は米国とメキシコを合わせたほどの面積。氷の増減は大陸全体で一律に起きているわけではない。南極半島を含む西南極の一部で氷床の融解が進む一方、東部や内陸部の一部で氷が増加傾向にあることは、かねて指摘されていた。今回の研究では、この増加分が減少分を上回ることが明らかになったという。 氷が増加しているのは、1万年前から続く降雪の増加が原因とみられる。雪は年月を経て積み重なり、圧縮されて氷となる。 チームによれば、こうして1992~2001年には年間1120億トンの氷が
By PROColin Crowley 2009年からアメリカの東部及び中部で地震の発生が急増しており、その多くが水を大量に岩盤に送り込む原油やガス、地熱エネルギーの採掘に関連しているとして、アメリカ合衆国内務省の傘下にあるアメリカ地質調査所が、エネルギー採掘と地震の関連性を示すレポートを公開したことがあります。レポート公開時点では、採掘で水を岩盤に送り込むことと地震発生のメカニズムの詳細が科学的に示されていませんでしたが、カリフォルニア工科大学とアメリカ、フランスの合同研究チームが、そのメカニズムを世界で初めて明らかにしました。 Supporting Online Material for - Guglielmi-SM.pdf (PDF)http://authors.library.caltech.edu/58195/2/Guglielmi-SM.pdf Seismicity trigg
太平洋や大西洋といった大洋の海底には、中央海嶺と呼ばれる海底山脈があり、その火山活動によって、海洋地殻が形成されている。先週『Geophysical Research Letters』誌に受理された論文によると、その海底火山の活動が、潮の満ち引きに対して驚くほど敏感であることがわかった。さらに、氷河期(氷期)との関係も示唆された。 海底火山と潮汐、氷期の関係 コロンビア大学ラモント・ドハティ地球観測所の海洋地球物理学者、マヤ・トルストイは、海底火山の噴火10回分の地震記録を調査、それらの噴火が2週間おきに訪れる「小潮」(こしお)近くに発生している傾向を見出した。小潮時には、火山の上の海面が、他の時期よりもわずかに低くなる。海水の重みが減って小さな地震が誘発され、それが噴火のきっかけになっている可能性がある。 さらに、10回の噴火すべてが、1月から6月までに発生していた。地球の公転軌道はごく
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