ドイツ人の姓には地名に由来するものが少なくありません。アインシュタイン(Einstein)も実はそうですし、哲学者カント(Kant)やウィトゲンシュタイン(Wittgenstein)の名も先祖の出身地に拠るものです。また、ハイデッガー(Heidegger)の由来である「荒野(Heide)の隅(Ecke)の者」のように、住まいの位置から名字が決まる例も見られます。 一方でやはり多いのが、職業名に由来する姓。ケプラー(Kepler)やコッホ(Koch)、ウェーバー(Weber)やシュタイナー(Steiner)といった名字は、帽子や料理、織物や石を扱う、祖先の従事した職からとられているわけです。 ドイツ語圏の苗字……音楽家 続いて、ドイツ語圏といえばやはり音楽家が外せませんね。 オランダ由来のベートーヴェン(Beethoven)の名はちょっと分かりにくいですが、「カブ(Beete)の畑(Hof)