塩が固まる原因は「湿度」である。湿度のある場所に置いておくと、ごくわずかではあるが塩の表面に水分が付着し、それにより塩が溶ける。湿度が下がると塩の表面は乾くが、その際に結晶ができる。これを繰り返すうちに結晶同士がくっつき、やがて固まってしまう。湿度の高い日本ではとくに固まりやすいため注意が必要だ。対策としては、湿度が高い場所に置かないことはもちろん、しっかり密閉できる容器に入れ使用後もしっかり密閉する。これを心がけるしかない。 一方、砂糖が固まる原因は「乾燥」である。砂糖の結晶はもとからくっつきやすい性質があるため、製造時に転化糖または糖蜜といった、糖分が含まれた液体を吹き付けてコーティングすることで固まらないようにしている。ところが乾燥すると転化糖(糖蜜)の糖分が結晶となり、結晶同士がくっつくことで固まってしまう。これを防ぐには乾燥から守ることがもっとも重要だ。袋のままではなく、密閉でき