タグ

ブックマーク / kokorosha.hatenablog.com (22)

  • 下戸がノンアルコールビールを飲んで「おつまみ」の概念を理解した話 - ココロ社

    アルコールが苦手で、飲酒する人の習慣がわからないまま半世紀以上生きてきた。とくにわからなかったのが「おつまみ」という概念である。otsumami……omotenashiの親戚のような語感。おかずでもなく主でもない謎の存在。非アルコールの領域でこの「おつまみ」に近い概念といえば、おそらく「お茶請け」であるが、わたしは甘い物が好きなので、お茶請けも瞬く間にべつくしてしまって、お茶請けというより、お菓子をべてからお茶を飲むというだけである。 さらにわからなかったのが、「お通し」である。「おつまみ」の概念に近いのかもしれないと思っていたが、飲店への献金のようなものだと認識していた。 邦においてノンアルコールビールが初めて売られたのが1986年であることをわたしは忘れてはいない。宝酒造の「バービカン」で、高校1年生の時に飲んだのだった。他はさておき、味覚についてはノーマルな感性しか持ってい

    下戸がノンアルコールビールを飲んで「おつまみ」の概念を理解した話 - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2024/06/17
  • 巨大廃墟、旧志免鉱業所竪坑櫓は意外に近くて癒やされた - ココロ社

    旧志免鉱業所竪坑櫓について知ったのは2005年、ワンダーJAPANの創刊号の表紙から。 冊子は出てすぐ購入したのだが、威圧感たっぷりの表紙だけで十分元をとった気になって、あまり読まずに棚にしまいつつ、志免炭鉱跡にいつか行きたいとの思いを持ちつづけていた。炭鉱跡が福岡にあるところまでは確認していた。社会や道徳で筑豊炭田について習っていたので、やはり炭鉱というのものは九州北部にあるものなのだという認識を持ったのだが、表紙の写真の印象から、てっきり福岡と熊の県境の山奥にあるのかなと思っていた。「空が赤くなっているようなところだから遠いところに違いない」という単純なイメージを持っていたのである。山奥の獣道を数時間歩いて、忽然と目の前に現れた平原と、崩壊寸前の櫓。見に行くとしたらそれなりの規模の旅になると思っており、その準備は今はまだできない……と思いながら18年が過ぎたのだが、先日、博多に用事

    巨大廃墟、旧志免鉱業所竪坑櫓は意外に近くて癒やされた - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2023/07/23
  • 銚子駅から犬吠埼まで歩いたが、海以外も見どころ満載だった - ココロ社

    銚子を旅するとき、JR銚子駅から銚子電鉄に乗って犬吠埼まで行く人が多いと思うし、実際に行ってみるまではわたしも同じイメージを持っていた。しかし調べてみると、徒歩なら直線距離で1時間程度。海沿いに激しく寄り道しながら歩いても3時間程度で着きそうだ。帰りは銚子電鉄を満喫するとしても、せっかくだし銚子から海沿いに歩いていこう……と思って年末に実行した。楽しかったので、また近いうち行こうと思っている。 特急「しおさい」で銚子が身近になる まず銚子に行くところの話から。 わたしの住む多摩ニュータウンから銚子に行くにはいろいろ乗り継がねばならないと思っていたのだが、調べてみたら東京から「しおさい」という特急に乗れば乗り換えなしであることが判明。 東京からだと2時間以上かかり、新幹線で京都に行くのと変わらないが、特急料金がすごい安さなので、コスト的な意味あいで「そうだ 京都、行こう」とならない方でも「そ

    銚子駅から犬吠埼まで歩いたが、海以外も見どころ満載だった - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2023/05/14
  • 買い物をしたときにレジで何とあいさつするのがよいか - ココロ社

    買い物をしたときにレジで何とあいさつすればよいのかについて、少なくともわたしの中で明確な結論が出ましたのでご笑納いただきたい。飲店での「ごちそうさまでした」に相当するフレーズを編み出すのに苦労したが、結論を出すのにここまで時間をかける必要はまったくなかったと後悔している。ただ「ありがとうございます」と言えばよかったのだ……。 はじめてのお遣いの記憶は残っていない わたしが初めてレジで金品を取引したのはおそらくこの店。 記憶にはないが、母から命ぜられてお遣いに行った可能性が高い。今も昔も人と話すことは好きではないので、わたしが自らの意思で「おつかいにいきたい!」などと言うはずもないのである。お遣いを命ぜられるとき、「品物とおつりをもらったら、ありがとうと言うんだよ」と言い添えられたに違いなく、わたしは「ありがとう」と言ったか、あるいは言えなかったかの二つの可能性がある。 思春期からは無言

    買い物をしたときにレジで何とあいさつするのがよいか - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2023/04/19
  • 珍にして絶景、銚子の長九郎稲荷神社 - ココロ社

    年末年始に銚子に行ってきて大変感動したので何回かに分けて紹介させていただきたい。 謎のオブジェのチラリズム 銚子電鉄の終点は外川だが、手前の犬吠で降りる人が多い。観光客にとって銚子≒犬吠埼なので、ノーマルな観光客は犬吠止まりなのかもしれない。アブノーマルな観光客であるわたしは犬吠だけでなく、時間もたっぷりあるのでさらに南下してみたら楽しいかもしれないと思って、ろくに調べもせず銚子の南の端を歩いていた。すると、丘から妙なオブジェが見えるではないか。 釣具店の看板かしら、もしそうなら販売中のゴカイやアカムシが密集している看板にするのが合理的である。しかし、合理性をとことん追求するならエステティックサロンの中吊り広告は謎の丸っこい機械の写真になるはずだが、実際は成果を示すつるつるの美女である。同じくこの釣具店は釣果を看板としているのかもしれない……などと思いつつ検索してみたら、どうやら長九郎神社

    珍にして絶景、銚子の長九郎稲荷神社 - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2023/03/05
  • エアコンのフィルター掃除の重要性を理解するのに30年かかった話 - ココロ社

    実家を出て30年以上経つが、きょうまでエアコンのフィルターの掃除をしたことがなかった。エアコンのフィルターを掃除すると効果が段違いであるという話はインターネットの黎明期から何度も目にしてきたのだが、今でいう「秒で消える唐揚げ」などと同様だと考えていたのである。この「秒で」の長さは、定義では60秒を超えることはないはずだ。60「秒で消える」唐揚げがあったとしたら「分で消える唐揚げ」と呼ばれるだろう。では20秒はどうだろう。1分以下ではあるものの、「秒で」と言ったときに想起するイメージからは遠い。それなら、「数十秒で消える唐揚げ」と呼ぶ方がふさわしいと感じるからだろう。「秒で消える唐揚げ」における「秒」とは、最長でも9秒ではないかと思う。そして、「秒で消える唐揚げ」が実際に9秒以内に消えるかというと、そこも非常に怪しい。まず「秒で消える唐揚げ」は、揚がって盛りつけられた直後からカウントアップが

    エアコンのフィルター掃除の重要性を理解するのに30年かかった話 - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2023/01/22
  • 年末年始に観光地ではないところに暫定的に住んだ話 - ココロ社

    「そうだ、西葛西に住もう」 2023年になってしまうと書きづらいので、2021~2022年の年末年始の話を書いておきたい。 遠くに旅行に行くような気分でもなかったが家でゴロゴロすることも望まなかったので、どこかに住む感じにしたいと思った。東京湾沿いに暮らしてみたいという願望が以前からあり、夢の島近辺のホテルを探したら西葛西駅前のホテルが空いていたので、12/31~1/4に泊まってきた。 同じ都内だが、多摩ニュータウンの自宅からは1時間半くらいである。 旅行するときは何百枚も写真を撮ることが多いのだが、このときは住んでいたのであまり撮っていないため、説明が多くなって申し訳ない。 12/31の昼まで仕事をしており、仕事をおさめて高田馬場で高田馬場らしいごはんをべてゲームセンターミカドで遊んだあと、西葛西に到着して、ホテルでを読んで、お腹がすいてきたらセブンイレブンで適当なお弁当を買ってきて

    年末年始に観光地ではないところに暫定的に住んだ話 - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/12/26
  • 「海の京都」宮津の化粧地蔵にカルチャーショックを受けた - ココロ社

    たとえば東京都民が州を離れて沖縄の離島を旅すれば、建築がまったく州のそれと異なり、同じ日語圏なのに州の文化とはぜんぜん違う異国に来たときのような感動を覚えるはずだが、州を旅するときはどうだろう。沖縄でのような異文化との出会いは想定しないはずだ。細部は異なれど、東京と同じ文化圏だと思って行動しているはずだけれど、先日、京都北部の宮津で異文化に接して感動したので記念に書いておきたい。 参考情報として、わたしがふだん散歩で眺めている多摩市の貝取神社のお地蔵さん。 多摩ニュータウン開発のときに近辺の神社から合祀されたらしいのだが、お地蔵さんもそうなのかは知らない。近くに17世紀のお地蔵さんがあって、それは鎌倉街道沿いにあったものを動かしたらしく、もしかしたら彼らの出自もそうなのかもしれない。 マスクにも年季が感じられるようになったが、疫病が終息したら外したりするのだろうか。それとも意図的

    「海の京都」宮津の化粧地蔵にカルチャーショックを受けた - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/12/17
  • 「公園の中に謎の現代アート」みたいなのが(質を問わず)好き - ココロ社

    風景の中にアートが潜んでいるみたいなのが好きなのだが、アートにあまり詳しくないのでどこに潜んでいるかよく知らない。知っていたら知っていたで、驚きがなくて興ざめしてしまうかもしれないので、このままでもいいのかなと思っている。 以前、太宰府天満宮に行ったとき、浮殿の中に運よく金属の塊があって、一瞬戸惑ったものの、出会えてよかったと思った。 神道にピュアなイメージを抱いている人にとっては好きな風景ではないのかもしれないけれど、神社の建物の中に金属のひとつやふたつあってもいっそうマジカルな気分になってよいのではないかと思う。 近所でも、ここまで凝っていなくてもよいので、こういうの感じのものを見たいと思っていたのだが、昨年、近所―といっても徒歩30分程度だが―の原峰公園に愉快なオブジェが置いてあるのを発見して楽しかったことを思い出し、今年も見たいと思って先日行ってきた。詳細はここにあるが、2022

    「公園の中に謎の現代アート」みたいなのが(質を問わず)好き - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/11/19
  • 「立川=飛行機の町」と思いたい一心で、一式双発高等練習機を見てきた - ココロ社

    東京にきて30年以上経ったが、立川によく行くようになったのは7~8年ほど前、多摩ニュータウンに引っ越してからのこと。東中野に住んでいたころは、買い物といえば新宿や渋谷だったので、立川に行くきっかけがなかった。立川という町のことをよく知らず、「駅の近くに大きな公園がある」程度のイメージしかなくて、その公園の由来もよく知らなかった。高度成長期に多摩丘陵を切り拓いて作ったのだろうと思っていて、立川飛行場の跡地だったと気づいたのも最近のことだった。 立川駅から北には、空き地がちらほらあって、それらも昭和記念公園と同じく飛行場や軍需工場の跡地だった。終戦後も米軍に接収されていて、返還されたのが昭和52年のこと。『宇宙戦艦ヤマト』の映画が公開されてブームになったころで、返還後も最近まで空き地になっていたところもある。 立川駅の近くは、飛行場のあった町でありながら、その歴史を明示することはなく、駅前に飛

    「立川=飛行機の町」と思いたい一心で、一式双発高等練習機を見てきた - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/11/18
  • 下戸で漫画音痴が調布のジャクソンホールに行って10年のモヤモヤを一掃した話 - ココロ社

    セルフうどん店でカレーうどんをべながら、「いつも同じ店でごはんをべる人は老化で前頭葉機能が低下している」という主旨の記事を見て、あまりにも当てはまりすぎて認めるのがつらかったので、反射的にサバサバしている女の漫画を読んでしまった。サバサバしている女の漫画は広告でもよく見かけるが、「サバサバ」で検索しても上位に出てくる。擬態語がひとつの漫画に占拠されるさまはなんともエキサイティングである。その漫画は、「女の敵は女だ」から始まるので、こちらはこちらでつらかったのだが、それはともかく、たしかに、新しい店に行くのがおっくうという気持ちはわたしの中にある。そしてその気持ちがわたしの暮らしを貧しいものにしているという強い自覚もあった。なので、しばらくカレーうどんは控えて、なるべく行ったことのない店に行こうと誓ったのだった。 わたしにとって「行ったことのない店」の筆頭は調布にある有名なバー、ジャクソ

    下戸で漫画音痴が調布のジャクソンホールに行って10年のモヤモヤを一掃した話 - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/10/28
  • 日本陸軍の火薬工場とU.S.A.を少し確認できる「稲城フェスティバル」 - ココロ社

    稲城に日陸軍の火薬工場(造兵廠火工廠板橋製造所多摩分工場)の遺跡があると知ったのは多摩ニュータウンに引っ越してきてからのことで、はるばる猿島まで行かなくても旧日軍の遺跡が見られてよいと思ったが、いまは米軍のレクリエーション施設になっていて入れないと知り、がっかりしたのだった。 話は横道にそれるが、「レクリエーション」という言葉は小中学生のときによく聞いた。遠足や宿泊研修の時間割に「レクリエーション」と書いてあって、その語の指し示すところについての説明は一切なかったものの、しりとりなどの退屈なゲームをさせられることが多く、真剣に遊ばないと先生に怒られることもあり、「レクリエーション=退屈な遊びを無理やりさせられること」と理解していた。re-creationのことだと知るのはずっとあとのことであるが、語義通りre-creationするのであれば、より強烈な刺激が必要になってくるので、野球拳

    日本陸軍の火薬工場とU.S.A.を少し確認できる「稲城フェスティバル」 - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/10/16
  • 金木犀の臭いが苦手なので三嶋大社に決着をつけに行った - ココロ社

    金木犀の臭いが苦手な理由はひとつではなくて、幼きころに好きだったため、木に顔をつっこんで何度も深呼吸しているうちに気持ち悪くなってしまったことが最初の記憶で、乗り物酔いをしやすい方で、バスやタクシーの芳香剤の香りによって酔ったときの気持ち悪い感覚が誘起されることもあるし、秋の始まりを認めたくないという気持ちもあって、解決が難しい。 ただ、桂花烏龍茶は常備するほど好きではあるので、「生理的に無理」ということではないと思っているし、そもそも「生理的に無理」という表現が生理的に無理……。 あと何回この臭いと対決することになるかはわからないが、金木犀の臭いが苦手な自分をなんとかしたいという気持ちがあり、金木犀に対してのよくない記憶を一掃し、はじめましてという気持ちで金木犀とつきあいなおすため、10月1日に三島に向かった。 三島はひかりで行けば東京駅からは30分程度だが、新幹線を使わず多摩ニュータウ

    金木犀の臭いが苦手なので三嶋大社に決着をつけに行った - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/10/06
  • 西東京民の私は立川のIKEAでザリガニを食べてスウェーデンに想いをはせる - ココロ社

    東京都多摩市に住んでいるが、ここ2年で仕事以外で都心に行くことがほとんどなくなってしまった。それより前から徐々に店頭での買い物から通販に移行していたのだが、疫病が蔓延するようになってから、ホットスポットであるところの23区へのハードルが格段に高まってしまった。買い物などをする場合でも、23区まで行かずに、西東京の中核都市、立川・町田・八王子などで済ませている。実際に測ってみると、新宿や渋谷に出るのと5~10分程度しか変わらないのだが、混雑の度合いが違うので立川でいいや……と思う。そして、立川「で」いいやの気持ちは、いつしか、立川「が」いいやの気持ちに変化した。都民以外にはわかりにくいかもしれないが、立川・町田・八王子は、それぞれ地方の県庁所在地くらいの規模があるので、そこになかったら通販で買おう、新宿や渋谷だと必ず納得のいく買い物ができるという保証もないし、と思うのである。 いつしか、わた

    西東京民の私は立川のIKEAでザリガニを食べてスウェーデンに想いをはせる - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/09/24
  • 性格が暗いので咲き終わったひまわりを鑑賞した - ココロ社

    日に日に秋の気配が濃くなりつつあるというのに今さらひまわりの話なんて意味あるのと思われた方もいらっしゃるかもしれないが、少なくともスーパーの肉についているパセリの写真のフィルム程度の意味は有していると確信している。ひまわりは咲き終わってからがいいという話。 「ひまわりガーデン武蔵村山」が今年の8月14日をもって閉園になるとわたしが知ったのは、8月10日の夜のことである。あわてて確認してみると、開園したのは7月の最後の週。以前、同じ場所で春に開催されていた菜の花ガーデンに行ったことがあり、夏になったら行くぞと思ったまま存在を忘れていて、7月は町田市・小山田の蓮に夢中だった。 蓮は個体によって咲くタイミングにばらつきがあるがゆえに、咲いた花の影で出番を待つ蕾などが鑑賞できて非常によい。たしかに陰気なオッサンからしてみたら蓮>>>ひまわりなのだから仕方ない。蓮のことは漢字で書くが、ひまわりのこと

    性格が暗いので咲き終わったひまわりを鑑賞した - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/08/31
  • 茶畑をそんな目で見たことがなかったがwokeになったので東京狭山茶の茶畑を見に行った - ココロ社

    われわれにとって煎茶は水に準ずるあたりまえの存在であって、好き嫌いの対象ではない。 もしあなたが港町を歩いている途中でウニの養殖場を見かけたりしたら、キャベツをもりもりべているウニをうっとりと眺め、「これを割ったら橙色の濃厚なおいしいやつがびっしり詰まっているに違いない」などと想像することだろう。なお、「キャベツをもりもり」というのは、最近インターネットから仕入れた知識で、駆除対象でおいしさ控えめのムラサキウニに、同じく廃棄対象のキャベツをべさせたら、海藻を与えたときより臭みがなくて味がよくなるとの話だった。わたしはそのニュースを見て、窓際族であるところの自分が他の窓際族の構成員とコラボレーションしたら業績が劇的にアップする企画を思いついたりするのだろうか、いや、ない……などと思ったのだが、それはともかく、ウニが養殖されているところを見たならば、何らかの感慨のようなものが少なからずある

    茶畑をそんな目で見たことがなかったがwokeになったので東京狭山茶の茶畑を見に行った - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2022/08/10
  • 自分の椅子が低いことに40年近く気づかなかったという話 - ココロ社

    きょうは椅子が低すぎたことに気づいた話をしたいが、特筆すべきドラマなどは特になくて申し訳ない。 椅子が低すぎたことが発覚したのはキーボードの傾斜問題が発端だった 先日、「キーボードの傾斜は実は意味がない」という趣旨の記事を見かけた。そんなはずはなかろう、わたしはキーボードを使い始めて40年近く経つが、キーボードに傾斜をつけることの意義をよく知っている。初めて使ったパソコン、シャープのX1 turboのキーボードにもチルトスタンドがついていて、わたしはそれをビンッビンに立ててディズニーランドとは似ても似つかない世界を冒険する『デゼニランド』などのゲームを満喫していた。80年代前半のパソコンは入力機器としてマウスが使われていないこともあり、ゲーム英語で直接コマンドを打ちこんで進めるものが多かった。しかも開発する者も遊ぶ者も英語ネイティブではないから、プレイヤーは正しい英語ではなく製作者の頭の

    自分の椅子が低いことに40年近く気づかなかったという話 - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2021/11/12
  • 「白身魚のフライ」という変態性満載のごちそうを見つめなおす - ココロ社

    いまから白身魚のフライが好きという話をしたいし、エビやアジのフライにしか興味がない方はこっち(どっち?)に来てほしい。ただ白身魚のフライについての意外な情報のようなものはこれを読み進めたところでどこにも書いていないので申し訳ない……。 「白身魚」という名の魚はいない 「雑草という草はありません」。昭和天皇のお言葉である。ナマズの研究でおなじみの秋篠宮皇嗣殿下におかせられましては「白身魚という名の魚はありません」と仰せられたかどうかは把握していないが、秋篠宮皇嗣殿下は白身魚と名付けられた料理を召しあがったことはないに違いなく(念のため検索はしてみた)、そもそも白身魚という概念をご存じないかもしれない。ナマズは白身でおいしいのだが、白身魚のフライはスケトウダラ・ナイルパーチ・ホキ・パンガシウス(名前が怖くない順に書いたら受け入れてもらいやすいと思って……)などといろいろである。お弁当屋さんでは

    「白身魚のフライ」という変態性満載のごちそうを見つめなおす - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2021/06/22
  • 東京・稲城の「ありがた山」 その驚くべき光景 - ココロ社

    「ありがた山」と呼ばれている山がある。そのスピリッチャルな響きで、舌の奥に苦いものが走るかもしれないが、今から書く文および写真がそれ以上の驚きをもたらすことを保証する。その山の名前は、豊島区駒込にあった大量の無縁仏が昭和10年代に運びこまれたことに由来する。石仏を運ぶときに「ありがたや、ありがたや」と唱えたようである。 無縁仏が結集している地はそこまで珍しい光景ではない。よく知られた事例だと、当尾や高野山などにあり、山奥の風景にふさわしい佇まいなのだが、同じ風景が東京の、しかもさほど山奥でもないところにあった。当尾や高野山は鉄道の最寄り駅からバスでけっこうな時間がかけてずんずん登っていくが、ありがた山は京王読売ランド駅から徒歩10分のところ。最初に訪れたとき、新宿駅からだと30分少々でこんなところがあるとは信じられなかった。 ありがた山の存在を知ったのは、京王相模原線に乗っていて見えていた

    東京・稲城の「ありがた山」 その驚くべき光景 - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2020/09/30
  • 近所でいちばん高いところに行ってみると楽しい - ココロ社

    ここ2ヶ月程度、外出といえば近所への散歩しか選択肢はなかったはずである。 この間に近所の気になるところはすべて網羅して、緊急事態の終わりにあたっては、「遠出できない暮らしも悪くなかったな……」と感慨に耽っていたはずである……が、わたしは行き残した場所があって悶々としていたのだった。自分の家の半径3キロメートルの中で未知の領域がいまだ残されていることを遺憾と言わずして何と言おうか。京都の東寺には毎年のように行っているが、住んでいる多摩市で未踏の地がいくつもあるという矛盾……。 行かずとも、苦労して訪れるほどの価値はないと高をくくっていたが、安倍晋三先生や小池百合子先生から「無理して近場で済ませなくてもいいよ、好きなところに行くといい」などと言われたら、かえって気になってしまう。 今回のターゲットは「自分の住む市内の最高地点」である。読んでくださっているみなさまの市区の最高地点はさまざまだと思

    近所でいちばん高いところに行ってみると楽しい - ココロ社
    yaneshin
    yaneshin 2020/05/26