米グーグルは、新聞を買収したり、慈善事業部門を使って非営利組織としての地位を築こうとする報道機関を支援することを検討したが、同社会長兼CEO(最高経営責任者)のエリック・シュミット氏は本紙(英フィナンシャル・タイムズ)に対し、「今では、どちらの選択肢も追求していく可能性は低くなった」と語った。 同氏の発言は、巨額の資金を持つ検索エンジン大手グーグルが、多額の債務と広告収入の減少に苦しむニューヨーク・タイムズ紙のような大手新聞を救済するのではないかという憶測を打ち消すことになる。 シュミット氏は、グーグルは新聞の買収を検討したが、「技術とコンテンツの垣根を越えることは避けたい」と語った。その代わり、同社は新聞社のウェブサイトがオンライン広告向けに「もっとうまく機能する」よう各社と協力しているという。 買収金額が高すぎるか、抱えている債務が多すぎる シュミット氏は一般論として、グーグル