新しい料金プランについて説明するNTTドコモの吉沢和弘社長。携帯電話大手の通信料金値下げは消費者には朗報だ‖5月16日、東京都渋谷区(三尾郁恵撮影) 今年の春以降、消費者の生活に密着した商品での値上げが相次いでいる。4月の物価上昇率は価格変動が大きい生鮮食品とエネルギーを除いたベースでみると、2年10カ月ぶりの高さだった。ただ、専門家の間では物価上昇の勢いが今後も続くとの見方は少ない。春の値上げラッシュはすでに一巡し、今後は携帯電話料金の値下げも見込まれるからだ。物価上昇は企業の収益増や賃上げにつながる好循環の出発点である可能性もあり、値上げの春の息切れは物価上昇率2%を目指す日本銀行には逆風。ただしそもそも賃上げ機運に乏しい日本経済の現状をみれば、消費者にとってはやはり朗報ともいえる。 値上げ効果じわり ダブルチーズバーガーが10円値上げ、ヨーグルトも10円値上げ、サバ缶は20円値上げ-