米Googleの親会社であるAlphabetが新たに発足させたセキュリティ事業会社「Chronicle(クロニクル)」は、Googleが強みを持つ「ビッグデータ処理」と「機械学習」によって、セキュリティの世界を一変させようと目論む。競合の多いセキュリティ市場での勝算を占ってみよう。 AlphabetがChronicle発足を発表したのは2018年1月24日(米国時間)のこと。「ムーンショット(月面到達)」級の技術革新を目指すAlphabetの研究開発部門「X」で2016年2月から秘密裏に進めてきたプロジェクトを事業会社として独立させたものだ。「フォーチュン500」ランキングに入るような大企業に対して「サイバーセキュリティ・インテリジェンス・プラットフォーム」の早期評価版の提供を開始したという。 「SIEM」に相当するサービスを提供か? もっとも現時点では、同社の「サイバーセキュリティ・イン