基幹系システムを構築する際の手段の1つがパッケージソフトを利用することだ。世界中で多くの企業が利用するERP(統合基幹業務システム)のベンダーは今、デジタルトランスフォーメーション(DX)を前提にした基幹系システムの姿をどのように描いているのだろうか。 主要なERPである欧州SAPや米オラクル(Oracle)は今、ERPが支える業務のDXや、企業のDXそのものを製品の強化を通じて支援しようとしている。特に注力するのがAI(人工知能)の活用、クラウドでの提供、そしてこれまでERPが自動化できていなかった領域への拡大だ。その詳細を以下で見ていこう。 ベテランの頭の中をAIでERPに実装 業務のDXに向けERPが積極的に取り込んでいるのがAIだ。SAPジャパンの上硲優子ソリューション統括本部デジタルアプリケーション&プラットフォーム本部財務経理ソリューション部マネージャーは、「当社の製品ではDX
![AIとクラウドが基幹系の常識に、SAPとオラクルが示す「未来像」の中身](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2a6bc294ffdce42571a5d67f8e53ecc2b5fe2650/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fatcl%2Fnxt%2Fcolumn%2F18%2F01295%2F051300005%2Ftopm.jpg%3F20220512)