「日本IBMとふくおかフィナンシャルグループ(FFG)のメンバーが一体となり、開発体制を構築した。地方銀行のバンキングアプリとして後発だった分、内製できる体制をしっかり作れた。これを生かして顧客ニーズを捉えたサービスを展開していく」。FFGでDX推進本部DX企画グループ主任調査役を務める國吉雄登氏は、新たなバンキングアプリの強みをこう語る。 FFGは2023年7月、傘下の福岡銀行で個人顧客向けにバンキングアプリ「福岡銀行アプリ」の提供を開始した。FFGはDX(デジタル変革)戦略として、2025年3月までに個人向け・法人向けデジタルチャネルや営業支援システムに約100億円を投資する方針を掲げている。福岡銀行アプリはその最初の取り組みであり、「個人向けデジタルチャネルの核となる」(國吉氏)ものだ。2025年3月末までに、傘下の銀行における顧客約500万人のうち150万人の利用者獲得を目指す。