東京都あきる野市の中央図書館は、明治初期に旧五日市町(現あきる野市)で起草された「五日市憲法草案」の原本の一部を二十六日から公開する。改憲が現実的な政治課題となり、憲法への関心が高まる中、主催者は「国の形を真剣に考えた明治の人々の精神を知ってほしい」と来館を呼び掛ける。 五日市憲法草案は大日本帝国憲法が公布される八年前の一八八一(明治十四)年に起草され、一九六八年に色川大吉東京経済大教授(当時)のグループが町内旧家の土蔵から発見した。全二百四カ条の原本は二十四枚あり、普段は図書館書庫に保管し、テーマを決めて年に一回、部分的に公開している。