当サイトの前身「マガジン9条」の立ち上げを間近に控えていた2005年2月、編集スタッフ会議で、メインコーナー「この人に聞きたい」で誰に登場してもらうかについて話し合った際、憲法9条の掲げる平和の理念を様々な角度から語ってもらうため、各界で活躍する人たちの名前が挙がりました。 その会議の成果は、作家、学者、ミュージシャン、俳優といった多彩な顔ぶれとして結実しましたが、「他にどんな著名人に出てもらいたいかなあ」とメンバーがつぶやくと、ある1人が、「天皇陛下でしょ」。一同、答えに詰まりました。すると彼は、「だって天皇陛下は日本で一番有名な“平和憲法を尊重している人”じゃない」。 なるほど。その後、私たちは「取材の申し込みはやはり宮内庁にするのだろうか?」「そもそも宮内庁に広報室は存在するのか?」など、冗談とも本気ともつかない会話を続けたのですが、1万分の1の確率でインタビューに成功したとしたら、