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2015年2月27日のブックマーク (2件)

  • 『日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族』 - HONZ

    1978年、日中平和友好条約が締結された。その際の政治の駆け引きに利用されたひとりの軍人、それが深谷義治さんだ。深谷さんは、終戦時、当時の上官から「任務続行」の命を受ける。以後、13年間中国に潜伏、中国当局に逮捕され、獄中生活は20年4ヶ月にも及んだ。拷問を受け、生死をさまよい、家族が迫害にあっても守り続けたもの、それは一体何なのか。書は、義治さんの次男、深谷敏雄さんが6年の歳月をかけて書き上げた一冊だ。 敗戦国である日が終戦後、「任務続行」という命令をだし、戦勝国である中国にスパイを潜入させたことは、国際法に違反する行為だった。しかし、特殊任務に従事してきた義治さんは、戦中にしろ終戦後にしろ、上官の命令に従いそのまま実行することは、決して辞することの出来ない使命であったのだ。そのため「日のスパイ」という公安からの嫌疑を認めれば解放を約束されたにもかかわらず、義治さんは日国名誉のた

    『日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族』 - HONZ
  • 『台湾海峡一九四九』 - HONZ

    中国は、日の侵略に耐えぬき、戦後5大国の一員として重要な地位を認められた。しかし、国内では大戦末期から再燃した国共両党の対立が続いた。 中国共産党は毛沢東の指導のもとに新民主主義をとなえ、農村部で土地改革を指導して支持をかため、47年なかばから人民解放軍によって反攻に出た。 49年12月蒋介石は大陸から追われて台湾にのがれ、ここで中華民国政府を維持した。(山川出版社・詳説世界史より) 教科書の記述はこうだ。侵略、対立、反攻、維持……しかし、人々を襲った嵐はそんな言葉では表しきれないものであった。書は、兵役によりまもなく入営しなくてはならない十九歳の息子・フィリップに「家族の歴史を知りたい」と求められた母・龍應台さんが、それに応えるべく、父母の漂泊の人生をたどり、父祖の地を訪ね、あるいはまた今は年老いたかつての少年たちなど数多くの人々に聞き取りをしながら綴った“物語”だ。収められた多くの

    『台湾海峡一九四九』 - HONZ