一対一の関係のデータは一つのテーブルにまとめるというのが、データベース設計のセオリーです。ですので、特別な事情が無い限りは一対一関係のテーブルを作るメリットはないです。ただ、絶対に一対一の設計はNGというわけでもありません。 一対一の関係が必要な特別な事情の例と、その場合の設計法や注意する点について、今回は取り上げます。 難易度:
この記事は一休.com アドベントカレンダーの25日目の記事です。 レストラン事業部エンジニアのid:ninjinkunです。 一休.com及び一休.comレストランはユーザー向けのシステムだけではなく、店舗や一休内の管理者向けの業務システムという性格も持っています。 業務システム経験の無かった自分が一休に転職して最初に驚いたのが、DBに履歴を保持するための履歴テーブルが大量にあることでした。 そこから履歴テーブルの存在に興味と疑問を持ち、社内外のエンジニアと履歴テーブルについて議論してきました。このエントリではそれらの議論をまとめた結果について書いていきます。 履歴テーブルのパターン まず以下の図をご覧ください。 込み入った図かつ事例が一休特化で恐縮ですが、左上の起点から始まって、右のオレンジの部分が最終的な実装パターンです。 図にあるとおり、たいていのユースケースでは以下の3パターンの
よく訓練されたアップル信者、都元です。AWS上のシステム設計において、どんな時にRDSを選択するのか、そしてどんな時にDynamoDBを選択するのか。比較しながら見て行きたいと思います。 RDBとNoSQL ACIDなRDB 一昔前、一般的に「データベース」と言えば、多くはリレーショナルデータベース(RDB)のことを指していました。テーブルと呼ばれる「行とカラムで構成される二次元のデータ構造」に対して、SQLと呼ばれる強力なクエリ言語で操作を行い、データの一貫性(Consistency: どこから観測しても同じ値が得られること)や操作の原子性(Atomicity: 一連の操作を全て適用commitするか、全てキャンセルrollbackするかの二択として実現できること)を実現するモデルは、開発者を含むシステムの利用者にとって非常に理解しやすく、広く受け入れられて来ました。多くの方がご存知の通
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