2016年11月、都立高校に通っていた男子生徒・敏志さん(仮名、当時1年生)は、同級生の女子生徒・明子さん(仮名)との会話中に「胸を触ってみろよ」と言われ、応じたことがあった。放課後で、部活動の休み時間での出来事だった。 【写真】この記事の写真を見る(6枚) 触った後の明子さんの様子は無反応だった。笑っても、怒ってもいない。ただ、部活後のLINEでは「マジ殺す」「胸触ったでしょ」と言われたので、敏志さんは「触ってと言ったから」と返事をした。明子さんは「それは冗談な」と返す。その後もLINEのトークは続いたが、この話題は終わり、学校生活について盛り上がった。 ところが、半年以上が経った翌年6月、明子さんは「敏志さんからセクハラを受けた」として学校側に訴えた。敏志さんにとっては唐突だったが、胸を触ったことは認め、経緯を説明した。一方、学校側は別室指導を実施し、部活への参加を制限した。敏志さんは