長らくほったらかしにしていたらログインの仕方を忘れた… 単著が出ましたのでお知らせします。 『萌える日本文学』堀越英美(幻冬舎) 「萌える文学 ロリロリ篇-純文学の萌え萌え美少女大集合!」 ニュースな本棚|Excite エキサイト : ブックス」から3年半。日本文学に限定してなんかもういっぱい紹介してます。おりしも児童ポルノ禁止法案の改正論議が盛り上がっている昨今、2次元規制に反対する論拠としても使えるのではないでしょうか。とりあえず目次貼っておきます。あと今、乳児を絶賛養育中なのでレスポンスが遅いかもしれません。ではとりいそぎー。 まえがき 第一章 妹 「とりかえばや物語」作者不詳 「永訣の朝」宮沢賢治 「瓶詰の地獄」夢野久作 「押絵の奇蹟」夢野久作 「八つ墓村」横溝正史 「骨餓身峠死人葛」野坂昭如 「家族合せ」三島由紀夫 「同時代ゲーム」大江健三郎 「焚き火の終
金井美恵子先生が、このところ元気がない。『一冊の本』の連載で、目の具合が悪くなった報告と休載に続いて、今月も、最後は「上野千鶴子の言うような夢と希望に溢れたのとはまるで違う老後が控えており、年はとっても長生きはしたくない」などと書いている。心配だ。お元気になってほしい。 私が金井先生の本を読んだのは、確か1979年、新潮文庫に入っている『愛の生活』に目がとまって以来で、当時まだ30そこそこだった金井先生の本を文庫でいくつか読み、『夜になっても遊びつづけろ』で、その小生意気ぶりに実に痛快な思いをさせられた。『岸辺のない海』という、ひどくイメージを喚起する題名の小説もその頃読んだ。 その後遠ざかり、蓮實先生と一緒に毒舌を吐く姿に一抹の違和感を覚え、松浦寿輝と同棲しているという噂に興じたりしつつ、留学中に文庫で『タマや』を読んで感嘆した。「デビューした時石川淳に褒めてもらったから生きている間は言
→紀伊國屋書店で購入 「無言で語る」 やっぱりこの人は違うな、と思う。 「うまい」というのは詩人の場合はあまり褒め言葉にはならないのかもしれないが、谷川俊太郎については、つい「うまい」と言いたくなる。それが嫌な意味にもならない。 表題作である巻頭の「私」という連作は、「自己紹介」という作品から始まる。 私は背の低い禿頭の老人です もう半世紀以上のあいだ 名詞や動詞や助詞や形容詞や疑問詞など 言葉どもに揉まれながら暮らしてきましたから どちらかと言うと無言を好みます 五行連句の詩なのだが、こんな調子でぶつぶつ言っているようで、連句の最後の一行にかけては必ずちょっとひねる、というパタンになっている。ただ、ひねりつつも言いたいこともしっかり言う。三連目の終わりの「私にとっては睡眠は快楽の一種です/夢は見ても目覚めたときには忘れています」もなかなかいいが、とくに最後の連が、うまい。 ここに述べてい
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→紀伊國屋書店で購入 「人の不安の根源に迫る」 正月にイアン・マキューアンの新作を読んで、早くも今年のベストが決まってしまった。いや、二十一世紀の名著に入る傑作かもしれない。 『土曜日』は文字どおり、ある土曜日の出来事を描いた小説だ。未明から、翌未明までの二十四時間の間に、現代社会に生きる私たちの直面する諸問題が、細大もらさず描き込まれている。 三分の二くらいまでは筋らしいものはない。現実の時間に回想が挟みこまれ、ある家族の人間関係が主人公の視点で照らし出されていく。それだけでも充分なドラマで、このまま淡々と終ってくれても不足はない、とすら思っていたところに、「事件」が起きる。予兆はあったものの、こんな展開になるとは思いもしなかった。 しかし現実世界で事件が起きるときはこういう感じなのではないか。何か起こりますよ、という前触れがあれば苦労しない。さまざまな要素が絡んで、ふつうなら起きるはず
●ソローキン, ウラジーミル Sorokin, Vladimir ウラジーミル・ソローキン『青脂』 望月 哲男 1.ソローキン(1955-)主要作品 Ochered'. Paris, Sintaksis, 1985 Sbornik rasskazov. Moscow, RUSSLIT, 1992 Norma. Moscow, Obscuri Viri i izd. Tri Kita, 1994 Roman. Moscow, Obscuri Viri i izd. Tri Kita, 1994 Serdtsa chetyrekh. Nezavisimyi al'manakh Konets vaka, No. 5, 1994 Mesiats v Dakhau. Igor Sacharow, Ross, 1992; Segodnia, 22, I, 1994 Tridtsataia liubo
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