【4月6日 AFP】マダガスカルに生息する霊長類のネズミキツネザルは、1日の摂取カロリー量を成体期を通して少なくすると他の個体より長生きするとの研究論文が5日、発表された。食事と寿命をめぐって繰り広げられている議論の火に油を注ぐ結果だ。 今回の研究では、摂取カロリーを制限したネズミキツネザルの方が、老齢期になってもより身体的に若々しく、がんや糖尿病などの病気にかかる確率も低かったが、灰白質が減少するペースは他よりも速かった。 英科学誌コミュニケーションズ・バイオロジー(Communications Biology)に掲載された論文は、「継続的な適度(約30%)のカロリー制限を成体期の早期に開始した場合、ネズミキツネザルの寿命を(飼育下でカロリー制限をしなかった同年齢の個体に比べて)50%延ばす可能性がある。今回の研究結果はその証拠を提供するものだ」としている。 灰白質減少の加速は懸念材料と