今回は「戦略系アプリケーション」として,DWH(データ・ウエアハウス),ナレッジマネジメントを取り上げる。この2つのアプリケーションは,系列的に統合化されたデータ群を確実に保管,管理するものだ。うまく使いこなせば,いわゆるBI(ビジネス・インテリジェンス)として,企業の経営や販売,生産などに大きなメリットをもたらす。 しかしいかんせん,多くの中堅・中小企業にとっては「高嶺の花」となっている。正確には「必要度合いが高くない,あるいは良く分からないアプリケーション」である。前回の調査対象であるCRM(カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)でも触れたが,「高い(価格),遅い(使えるまでに時間が掛かる),見えない(効果がすぐ現れない)」の負の3条件がそろっている。今回の調査でも導入率は,DWHが10.4%,ナレッジマネジメントが7.7%である。この調査を開始してからの7年間,同じような導入率