自然科学の基本を、連続性、新規性、再現性とするならば、研究の実践は新しい登山ルートを切り開く行為に似ている。 目標とする頂(コンセプト)を決め、既存の道を起点に(連続性)、新しいルートを切り開いて(新規性)実際に頂上に立ち、ルートを公表する(再現性)。未踏峰の場合もあるだろうし、より早く頂上に達する新規ルートの場合もあるだろう。実際に道を切り開きながら登る作業は極めて泥臭く、汗臭い。未踏の頂上に立って、全体を見渡したときに、初めて「ロマンティック」な気分になるのである。 5年前に登れなかった頂に今年登ることを可能にする要素は2ある。1つは、周りの山に登って様子が分かること、2つ目は新しい技術の登場である。新しい技術(=応用・工学)は新しい科学を生み、新しい科学(=原理)は新しい技術を生む。科学の進歩の歴史はこの繰り返しであり(ヒトゲノム・プロジェクトですらその1例でしかない)、実際に斜面に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く