米Microsoftは自らの企業カルチャーを「ダーウィン主義(Darwinian)」と呼んでおり,適者生存の考え方に則って,相手を取り込んで死滅させるか利用するかしない限り,競合の存在を容認してこなかった。しかしMicrosoftは最近,OSやアプリケーションの相互運用性を高めてユーザーがMicrosoft以外の製品を使えるよう支援する方が,自身の利益にかなうことを悟ったようだ。 Microsoftはきっと,他のプラットフォームから新しい顧客を獲得するには,「ハエを捕まえるには酢よりも蜂蜜(You can catch more flies with honey than with vinegar.)」という古いことわざが有効だということを思い出したのだろう。ハエを捕まえることが自身の生死にかかわる問題であり,かつ捕まえたハエを手元においておきたいのであれば「酢よりも蜂蜜」というメッセージは