昨日に引き続き、日本の携帯電話の進化について、もう少しコメントしておきたい。 ■融合商品の難しさ 従来、異なった製品同士の融合というのはあまりうまくいかないものとされてきた。MP3付きのデジカメ、テレビとビデオが融合したテレビデオなど、一定の話題提供にはなっても、なかなか中長期的なヒットにはなりにくい。本来それぞれ独立した用途とプロダクトサイクルを持ち、ユーザー属性も異なる製品が融合されると、双方の製品の進化が異なることもあって、どうしても中途半端な製品となりがちだからだ。 理論的には、ベストミックスを構成すればよいとはいえ、現実には非常に難しい。融合することによって、それぞれの製品を単独で購入する場合よりも、割安であったとしても、多くのユーザーは最も自分の用途にあったそれぞれの製品を買うだろう。 もちろん、例外はある。ラジカセのように、本来の要素が相互に補強しあって、融合商品として完結す
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