「ケータイ小説」が書籍化されるケースが相次いでいる。文芸分野では06年の売り上げランキングベスト10のうち4つを占め、ケータイ小説のコンテストも開かれるなど、人気はうなぎのぼりだ。人気の秘密はなんだろう。 ケータイ小説のさきがけは 2000年にYoshiさんが発表した「Deep Love」だと言われている。同作品は、Yoshiさんが自身のサイトで連載したところ、評判が口コミで広がり、自費出版で10万部が売れたという。後に改めて出版社から書籍化され、映画・ドラマ化もされた。この作品はシリーズ化され、全体では270万部を売り上げた。 文芸部門ベストセラー10のうち、4つがケータイ小説 これだけ見ると、ケータイ小説は「一発屋」にしか見えなくもないが、ケータイ小説というジャンルは女子中高生の人気を集め、影響力は確実に大きくなってきている。最近では「恋空(上・下)」が124万部、「天使がくれたもの」