人工知能を持ったロボットが、自分で仮説を立てて科学実験を繰り返し、正しい答えを見つけることに成功したと、英国の研究チームが3日付の米科学誌サイエンスに発表した。 将来は“ロボット科学者”誕生につながる可能性があるという。チームは「人間とロボットが、研究室で一緒に働く日が来るかもしれない」と話している。 ロボットは「アダム」と名付けられ、入力された情報を基に実験計画を立てるソフトのほか、実験結果を分析するソフトなどを搭載。 パンの発酵などに使われる酵母が持っている未知の酵素(タンパク質)を発見するという課題を与えたところ、20の仮説を立てて実験を繰り返し、実際に酵素の候補を絞り込んだ。 チームが検証したところ、実験結果は正しいことが確認されたという。 ただ、アダムはハード、ソフト両面に不安定な部分もあるため、現時点では試作品扱い。チームは「イブ」と名付ける次世代のロボットで、マラリアなどの治