気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン なぜ彼が殺されなければならなかったのだろうか。 元厚生労働省トップを狙った連続殺傷事件。22日夜、46歳の男が出頭したことを受け、警視庁は本格的な捜査に乗り出している。銃刀法違反の容疑で逮捕された小泉毅容疑者は次第に供述を始めているが、犯行の真意は依然、不透明である。 今回の犯行で凶刃に倒れた1人が山口剛彦氏だった。1996年11月から1999年8月まで厚労省の次官を務めた人物である。 実は5年前、国民年金保険料の未納率が40%近くになり国民の年金不信が頂点に向かう中、山口元次官は日経ビジネスのインタビューに答えている。既に厚労省を退官していた。それでも年金制度の課題について、手書きの年表をわざわざ作って、記者に説明してくれた。 「年金という