本を愛する人であれば、その作品世界に浸れることを「ぜい沢」と言うに違いないでしょう。それがもし、劇場のような天井の高い広い空間であれば、より読書に集中できるのかもしれません。そんなぜい沢な環境を整えているのが、アルゼンチンの書店「エル・アテネオ」です。ここは以前紹介した世界三番目に美しいといわれる「レロイ・イ・イルマオン書店」のうえを行く、世界で二番目に美しい書店なのです。 書店は同国首都ブエノスアイレス、サンタ・フェ通り沿いにあります。1919年にオペラハウスとしてオープン、1050席を設けて国民的なアルゼンチン・タンゴの歌い手カルロス・ガルデルやフランシスコ・カナーロ、ロベルト・フィルポなどがその舞台に立ちました。余談ですが、アルゼンチン・タンゴはこの頃、当時の流行発信地であったフランス・パリで受け入れられ、大流行したのです。エル・アテネオはその普及に一役買っていたのでした。 1924
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く