白揚社は、『テトリス』の歴史を綴った初めてのノンフィクション作品「テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム」を11月1日に出版すると発表した。価格は2300円(税別)。著者はテクノロジー系ニュースサイトCNETの編集者であり、アメリカCBSのテレビ番組にテクノロジー専門家として出演もするDan Ackerman氏である(翻訳者は小林啓倫氏)。 正規のパッケージ版だけで1億7000万本以上を売り上げ、世界でもっとも売れているゲームとされている『テトリス』は、東西の冷戦が終わりを迎えようとしていた1980年代のソビエト連邦で、国立科学アカデミーの科学者アレクセイ・パジトノフ氏によって開発された。1980年代当時すでに大きな人気を獲得しており、ただのコンピューターパズルゲームでありながら、ソ連にとっては西側への貴重な文化輸出品のひとつだった。そのため、『テトリス』の知的所有権は政府直轄の